探究学習の難しさとポイント

高校で探究学習を導入するとき、探究学習で扱う題材は「答えがない問い」であるため、これまで学校で蓄積してきたノウハウが通用しないことが多い点にあります。あくまで一例ですが、探究学習の指導を行う際に起きることをご紹介します

①問いの設定に対する支援方法

生徒が探究学習を進めていく上で、最初のポイントになるのは、問いの設定です。「どのように問いを作れば良いのか」「問いは一応はあるけど、漠然としていて次のアクションがわからない」「そもそも自分の問いが、良い問いと悪い問いなのかわからない」などです。ある一定程度は、先生方から問いを設定したとしても、その後、生徒がより詳細な問いを立てようとすると、問いの設定を支援することが必要になります。ここに対して、学校としてどのような支援をするかがポイントになります。

②誰も答えを知らないときの話し合い活動への導入方法

生徒が探究学習を進めていく上で、誰も答えを知らないことが見つかる可能性があります。これ自体は、とても良いことで、問いを深めて結果起きることです。ただし、この状態で放置しておくと、「どうすれば良いかわからない」と困惑したり、「調べてもわからない」とやる気が落ちたり、場合によっては「なんでそんな分からないことを言い出したのか」とせっかくの問題提起を潰しあったりということが起きます。類推や先行事例を紹介するなどの、話し合いの進め方、をどのように設定しておくかが、ポイントになります。

③進度にばらつきが出たときの介入方法

教科教育でも、生徒の能力や意欲はそのまま進度に影響しますが、探究学習の場合には、そのばらつきがさらに大きくなります。というのも、カリキュラムの関係上、生徒の自主的な意欲などに委ねられる部分も多いほか、教科書や参考書が少ないため、ばらつきが出た生徒が自分自身でフォローアップすることが難しい場合が多いからです。進度のばらつきに対して、教員の時間を掛けることは難しいため、カリキュラムや教材などでカバーしておき、介入方法を検討することが重要です。

 

上記は一部ですが、答えはおろか、わかりやすい手引きも見当たらないことがたくさんあります。教員にとってすら、探究学習は未知の領域になります。ですから、まだ探究を経験していない生徒にとっては未知の領域です。そのため、教科学習よりもより一層、生徒と伴走したり、生徒へヒントを出す難易度は高いはずです。また学校組織全体も探究学習という未知の学習方法にどう向き合うかが決まっていないことも多く、一人の教員に負担が集中してしまう事例もしばしば見聞きしてきました。その点、Foraの進める探究学習は主に学校と連携して開発してきたものなので、学校の組織にそった内容になっていると思います。