
講座も後半にさしかかっている第3期の学問ファシリテーター育成講座。数回にわたり参加者にインタビューをしていきます!
第二弾の今回は、東京学芸大学1年の勘田真由さん(ニックネーム、かんまさん)にお話を伺いました。
「良い先生になるには教科指導以外の部分が大切なのではないか」というかんまさん。それにファシリテーションがどのようにつながってくるのでしょうか?
教職を取られている方、教育に興味のある方、必見です!
ファシリテーションとの出会い
―初めに、なぜForaの学問ファシリテーター育成講座への参加理由を教えてください。
「高校生のときに尊敬していた3人の先生がきっかけですね。
たくさんの先生がいる中でどうしてこの先生たちに惹かれたのだろうと考えてみると、2つの共通点があったんです」
ーすごい先生の共通点ですか!
「心理学のバックグラウンドと、ファシリテーションのスキルです。
とにかく生徒にすごく寄り添ってくれる先生たちだったんですよね。
それで大学では心理学を学び、見つけたこの講座でファシリテーションを学ぼうと思ったんです。」
ー講座を見つけたきっかけはなんでしょう?
「この講座の2期生で、かつROJEの代表である村上さんに誘われたんですよね。」
ーROJEといえば、教育系の学生団体ですよね。
「その団体で執行部に入っているのですが、前に立つ機会がすごく多いんです。
でも、形式ばったところで何かを伝えるのがすごく苦手で。
原因が分からないからモチベーションだけどんどん下がっていたのを、なんとかしたいと思っていた時でもありました」
―ちょうどいい時に見つけてもらえてよかったです!
「大勢の前で話す機会自体、ROJE以外でもあまりないですし、場数を踏みたかったので本当にいいタイミングでした。
”失敗してもいいんだって思える環境”と、”ファシリテーションを学びたいという同じ目的がある同世代の人たち”
と交流しながら実践できるのもありがたいです。」

将来で、日常で使える講座での学び
ーかんまさんは将来はやっぱり先生になりたいんですか?
「色々迷ってます。先生もそうですし、塾の講師や教育系企業のキャリアカウンセラーとか、スクールカウンセラーとか。
ただ、教育に関わりたいという思いと、先生方が土台にしてた心理学が活かせる職業に就きたいと考えています。教育と心理に関することは譲れないですね。」
―軸はずっとぶれてないんですね!
「そうですね。
今一番惹かれているのがキャリアカウンセラーなのですが、この講座で行ける高校での授業実践そのものが活かせるなと。」
―というと?
「高校生が進路指導を考えるときって、漠然としすぎて情報を手に入れること自体難しいじゃないですか。
それを提供する行為そのものが、キャリアカウンセラーに大きく繋がるなと。」

―繋がってる…!将来にこの講座の活動自体が活かせると思うと学びも深まりますよね!
ちなみに今までの講座の中で実践してみたことはありますか?
「その場の環境を活かす”即興性”がテーマの時に学んだ”オウム返し”を使ってみました。
いつも友達と登校するのですが、その20分間に相手の話を引き出せた実感がありました。」
―がっつり日常生活で使ってるんですね!すごいな…
大学では学べない”先生”に必須な技術
―この講座を勧めるとしたら、どんな人に勧めたいですか?
「学校の先生になりたいと思っている人に勧めたいですね。
先生って、教科指導だけで成り立たないと思うんです。
むしろそれ以外の、生徒に寄り添うことが大切になっていくのではないかと。」
ーとても共感します…。でもそれって難しいですよね。
「そうですよね。そのために、ファシリテーションが必須だと思っています。」
ーかんまさんの憧れの先生もファシリテーションスキルがあったと仰ってましたね。
「そうなんです!でも、これって教員養成の授業では学べないじゃないですか。」
―私も教職を取っていますが、確かに実践しながら促す力を学べる授業はないですね。

「部活やクラス運営、先生同士の会議にも、生徒や参加者が安心してその場にいられるためには、ファシリテーションが必要です。
その環境を即興的に使って、授業や部活内で参加性を促すことが必要だと思います。」
―まさにファシリテーション。
これまで学んだ中で教育現場で特にこれが使えそう、というのはありますか?
「そうですね。特に即興性の学びの中の、『人前で余裕でいる』ためのワークで学んだことが使えるなと思います。
生徒に余裕のなさって伝わるし、下手したら若い先生なんかはなめられることもあるだろうし…笑」
―あるある笑
余裕ないのが伝わると授業受けてる側も不安になりますもんね。
「そもそも教育実習以外に高校生の前に立てる機会ってなかなかないので、いい練習の場にもなると思います。」
ーそれ大きいですよね。最後に、今後この講座を受けていくにあたって一言お願いします!
「自分には自信がないので、ダイアログパートナー(3期生のサポートをする2期生のメンバー)に助けてもらいながら、受けていきたいと思います。

いろんな大学の様々な分野の人が集まる環境と、高校生と実際に触れ合える環境をいっぱい使っていきたいと思います!」
―ありがとうございました。