探究学習の指導:テーマの指導について

 

探究学習において、生徒が自分なりにテーマ設定を考えることは1番の基礎的な部分であり、かつ、ここでのテーマ設定が難しい部分でもあります。

今回は、探究学習におけるテーマ指導についてポイントをまとめてみます。

テーマはできるだけ具体的に絞るようにする

例えば「音楽」というテーマだったとしても、音楽には様々なジャンルがあり、歴史があります。あるいは、楽器があり、歌手がいたりと、一言で「音楽」と言っても、そこから様々なサブテーマが存在します。

テーマが広すぎると、次に調べるべきことが漠然としたり、興味が見えなくなります。そのため、少し調べてみた中で、より興味を持ったり、深く調べてみたいと思ったテーマに、さらに絞って探究することが重要です。

例えば、「音楽」から「楽器」に絞り「フルート」に絞って、さらに「歴史」なのか、「音色」なのか、「作り方」なのか、具体的に落とし込むことができると良い探究のステップになると思います。

「主観的な価値判断」を、具体的にする

生徒のテーマを読んでいると、例えば、「強さ」の秘密を知るや、「深く」学んでみるなどの形容詞はもちろん、「隔たりをなくすには」や、「復活させるには」など、どのような状態になれば達成するかの定義が主観的で曖昧なことがあります。

このような主観的な価値判断を具体化することが探究学習において重要なステップです。どのような状態が強いのか、深く学ぶとはどういうことか、なにが隔たりなのか、どのようになれば復活と言えるのか。

上記のようなことを生徒に問いかけ、生徒の中での考えを言語化する過程で、生徒自身の学びや気づきが深まるのだと思います。この過程で、読書を推奨することで、より客観的に知識も踏まえたテーマの絞り込みになります。

探究したい動機を「自分ごと」にする

この点は、全員が必須である必要はないのですが、自分自身がテーマ設定を行い、探究していくことが、学校のカリキュラムで「やらされている感」が出てしまうと、本来の趣旨からは外れます。

そのため、生徒の中で、なぜそのテーマを探究したいのか、という動機を大切にして、その動機に沿ったテーマや探究を設定しようとする働きかけが重要だと思います。