Foraが手がける探究学習プロジェクト、2020年度の高校通年TA募集!
日本最先端の「探究学習」を導入している公立の学校を知っていますか?
東京都立南多摩中等教育学校は、2010年に東京都が設立した中高一貫校。生徒ひとりひとりの興味・関心を大切にして、学び続ける姿勢を培うことを目指した探究学習を行っています。
卒業生が5期目まで出た若い学校ですが、東大の推薦入試や、アメリカのコロラド州立大学に合格者が出ています。設立当初から探究学習に力を入れ、中学1年から5年間「予測困難な時代を生き抜く力」を養っている、まさに最先端の高校です。
文部科学省から「 WWLコンソーシアム構築支援事業(先進的カリキュラムの研究開発・実践)」の拠点10校の1つとして選ばれており、開発した探究学習のモデルを東京都の高校、そして全国に広げることを期待されています。
年間を通じて、全国から延べ200名を超える視察が訪れる注目の学校です。
「自らの好奇心へ向かう心を起点として、 自分自身で学び続けていくことを目指す」科目のことです。学習指導要領の改定により、2022年から全国の高校で導入されます。
改定の背景にあるのは、激動の時代の到来と社会参画の重要性の高まりです。AIやIoTなどのSociety5.0への変化、情報化やグローバル化する社会における複雑性の高まりなど、先行きの見通しはますます厳しくなっています。一方で、18歳には選挙権が与えられるとともに、2022年からは民法改正により成年年齢が18歳に引き下げられることになり、より社会の一員になることが強く求められ始めています。
探究学習は、子供たちが様々な変化に積極的に向き合い、情報を見極めながら、目的を再構成し、新たな価値を創出していく一助となることを目指しています。現在、全国で学校のカリキュラムの再編、新しい教材の作成等が同時並行で進められています。
一般社団法人Foraでできること
これまで、南多摩中等教育学校の探究学習授業を、Foraは学校と一体になって作り上げてきました。2018年度は、Foraの大学生14名がTAとして、生徒自身の興味を掘り出し、問いを深めるサポートを行いました。2019年度はさらに一歩進んで、生徒がテーマを決めるところから、本格的な仮説検証活動・発表に至るまで、年間を通してサポートを行いました。また、毎回の授業の実施や教材の開発も行い、カリキュラムの編成にも貢献しました。
そして来る2020年度は、生徒が自分自身の力で探究学習の魅力に気づき、テーマを深めていけることを目指して、更なるサポートの体系化や個別指導の強化を行っていきます。
Foraは誰もが夢中になれるテーマを見つけ、問いを深められるカリキュラムを目指し、一緒に進んでくれる仲間を募集しています。これから大きく変わる高校教育を考えるヒントは、おそらく学校教育の、それも南多摩のような挑戦し続ける先進校の現場にきっとあるのだと思います。生徒と一緒にうんうん唸りながら伴走してみませんか。
2020年1月17日
一般社団法人Fora
代表理事 藤村 琢己
生徒に色々なことを問いかけながら、一緒に夢中になれることを探していきます。あなたも、初めは研究なんて興味ないと言っていた生徒が、「あ、これならやりたいかも」と言ってくれたときは、きっと飛び跳ねたくなると思います。 毎週の勉強会では、研究のやり方を体系的に理解しながら、生徒が問いを深められるようになるにはどうしたらいいかをみんなで議論します。探究活動や、研究についてしっかりと理解できる機会は少なかったので、毎度学びが多かったです。TAが院生をはじめ優秀で学識豊かな人が多かったのも魅力でした。
僕が一番嬉しかったのは、探究活動を通じて、進学する学部を決めた生徒がいたことです。ちょっと上の先輩として、高校生の人生の探究のテーマを一緒に考えられたのが楽しかったです。
(東京大学教育学研究科修士2年・男)
アカデミックな議論をできるようになりたい人、将来教員になることを考えている人にとっては、とても刺激をもらえる環境だなと思います。
(中央大学法学部4年・男)
募集詳細
来年度に関する議論を行なっているため、以下の内容に変更がある場合がございます(令和2年3月17日現在)。
日時
通年毎週水曜日10:00から15:30
基本的に学期中は毎週実施(週により休みのときもあり、年に20回を想定)。
10時〜12時が勉強会、12時〜13時が準備、13時〜14時が授業、14時〜15時半が振り返りの予定です。
なお、授業がない水曜日は10:00から12:00にて勉強会・研修を行います(年に15回を想定)。
場所
南多摩中等教育学校(最寄駅は京王八王子徒歩5分 JR八王子徒歩15分)
主な取り組みの内容
・ゼミ形式(生徒15人ほど)での授業・クラス運営
・教材、カリキュラムに関する議論・提案
・生徒の研究へのアドバイス(面談・ICTツールでのコメント・添削含む)
・TA勉強会・研修の参加
・授業運営の方法(ファシリテーション研修、指導案作成研修……)
・研究方法各種(実験、アンケート、インタビュー、史料分析……)
・生徒への問いかけの技法(リサーチデザイン、仮説思考、コーチング…..)
”研究法の勉強会でアンケート、実験法などの量的研究法と、インタビュー、フィールドワークなどの質的研究法の双方を学べたのが、自分で論文やレポートを書く時にとても役立ちました。メンバーそれぞれの専門も多様だったのも魅力でした。”
TA募集人数
6名程度
謝礼
薄謝ですがお支払いいたします
条件
・大学院生
・大学生 学部新4年以上(新3年生も応相談)
・原則、毎週・1年間通っていただける方(留学など予定あれば相談のります)
求められる資質
・生徒に向き合い続ける責任感
・自分自身も学び続ける探究心
・生徒の想いを引き出す力(ファシリテーションスキル)★研修あり
・問いの設定や研究方法の技量(アカデミックスキル)★研修あり
今後の流れ
<採用プロセス>
1、以下の応募フォームへの記入
2、弊団体メンバーからのご連絡(3日以内)
3、説明会および面談の実施
4、二次面談の実施
<採用決定後>
5、4月からTAの実施(学校側との契約締結)
6、2021年3月 2020年度の成果発表会
第二次応募受付期限
2020年4月30日