一般社団法人アスバシとの取り組み「第三の進路“働きながら学ぶ”アプレンティスシップ」について

本記事では、Foraが一般社団法人アスバシとともに行っている「アプレンティスシップ」という取り組みの概要をお伝えします。

こちらの詳細は、アスバシさんのホームページにて公開中。今後もさまざまな情報を更新していきますので、ぜひご覧ください。

アスバシさんとの取り組みについて

アスバシさんは、インターンシップを軸に高校生のキャリア教育事業を行っている団体です。Foraがキャリア教育における活動を進めるなかでこ゚縁があり、数年前から多くの場面でご一緒させていただいています。

2023年度には経済産業省「未来の教室」実証事業にて、本記事のテーマでもある進学・就職ではない“働きながら学ぶ”という選択肢「アプレンティスシップ」についての活動を進め、実証事業の終了後も取り組みを継続しております。

まだまだ日本における実例がないこともあり、アプレンティスシップをどのように普及させていくかをアスバシさんとForaで試行錯誤している段階です。

アプレンティスシップについて

現在取り組んでいるアプレンティスシップとは、「なりたい分野の仕事に見習いとして入り、収入を得ながら教育を受けて専門家をめざせる、学費を必要としない教育プログラム」です。

高校在学中に、アルバイトと変わらない給料をもらいながら、現場の学びを得る。または、卒業後の進路として選ぶことで、具体的なキャリア像を描き、次の選択へとつなげていく。

実際に「働く」を経験することで、そのままその場所で働くことも、違う分野で働くことも、進学を選ぶことも、なんとなくではない自らの選択になるはずです。

アプレンティスシップの実例

このアプレンティスシップの具体例として、アスバシさんは「介拓奨学生プログラム」(以下:介拓)を行っています。

介拓は、介護福祉業界でのアプレンティスシップ。高校に通いながら介護福祉の現場で働き、さまざまな学びや実務経験を積むことができるプログラムです。

特徴的なのは、介護職員初任者研修(旧ヘルパー2級)の資格を取得できること。本来なら10万円ほどかかる研修を無償で受講することで、実際の現場で働くことが可能になり、国家資格でもある介護福祉士へとつながる経験となります。 

今後の取り組み

学生さんはもちろん、受け入れ先の企業、協賛団体や自治体、さらには学生さんが通う学校など、アプレンティスシップはさまざまな立場の人たちが協力しないと実現しないプログラムです。

そのため、プログラム全体を運営していくコーディネーターが中心となり、実際の現場で動いていく学生さんと企業を支援する体制を築く必要があります。

さまざまな立場のさまざまな声を拾いながら、どこかひとつに負担をかけるのでもなく、どこかひとつの意見を通すのでもなく、社会全体で学びを支える。アプレンティスシップは、この意識を育てていくもの、とも言えるかもしれません。 

多方面への可能性があるアプレンティスシップですが、日本国内での実例が少ないなど、考えていきたいこと、取り組みたいこと、解消したい課題は目の前に多く積まれています。

これらはそれぞれが独立しているわけではなく、複雑に絡まり合っている。「これをすればOK」というよりも、ひとつひとつの糸をほどいていかないといけません。

そのため、アスバシさんとともにアプレンティスシップを進め、多種多様な立場の方々と一緒に考え、実践していくことが必要になります。

今後のアプレンティスシップについての試行錯誤や実践は、アスバシさんのホームページやこちらのFora内のレポートでお伝えしていきます。

活動を知っていただけたら、そして、みなさんと一緒に考え、一緒に取り組んでいけたら幸いです。

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