ワークショップデザイン概論(学問ファシリ第一期 #2)

こんにちは!Foraで研修プログラムの作成を担当している竹田です。

 今回は、現在募集中の学問ファシリテーター育成プログラムの第1期の内容をちょっとだけご紹介します。

さて、みなさんはワークショップと聞いて何をイメージしますか?もしかして「最近流行っている、模造紙と付箋紙を使うアレでしょ・・?」というイメージをお持ちではないでしょうか。

実はワークショップは「新しい手法」ではなく、100年以上の歴史ある方法論なんです。ワークショップの定義は様々ですが、今回の講座では過去Foraでインタビューさせて頂いた(http://todai-umeet.com/article/17414/)ワークショップの研修者の安斎勇樹さん共著の『ワークショップデザイン論―創ることで学ぶ』に則り、「創ることで学ぶ」活動と位置付けました。

講座では、
・ワークショップの定義
・ワークショップの構造
・ワークショップのデザインする手順
・コンセプトの作り方
をレクチャーした後、実際にワークショップのコンセプトを創るワークを行いました。

ワークショップのコンセプトは

「何を創る(活動目標)ことで、何を学ぶか(学習目標)」の形式で表されます。

 学習目標は、単なる学習ではなく、ワークショップ後も日常に意味をもたらす学習を指します。
 一方の活動目標は、非日常性と内発的な楽しさをを持つ活動がふさわしいとされています。内発的な楽しさとは、活動それ自体に感じる楽しさを指します。例えば、レゴブロックをつくる、4コマ漫画を書く、ダンスをする、など遊びの要素が入ったものが多く含まれます

今回はまず、前回の記事(https://goo.gl/RqBhSd) でも紹介した「パスタタワーをつくる活動」を活動目標と定め、そこからどんな学習目標がつくることができそうか(=学習目標)を参加者のみなさんに考えてもらいました。

次に、学習目標から活動目標を考えてもらいました。学習目標は「学習習慣を身につけることの大切さを知る」。この学習目標を達成するために、どんな活動目標を設定すべきかを考えてもらいました。

最後に、ワークショップを構成する3要素の解説、その中の環境デザイン(場のレイアウト・グループサイズの生かし方)について取り上げました。



実際にクイズや机を動かして、レイアウトが違うと居心地はどう違うか、グループサイズが違うと活動のしやすさはどう変化するか、活動の内容によってレイアウトやグループサイズはどんな形態がふさわしいかを試行錯誤しました。

このレポートでは、プログラムの具体的な内容や参加者の意見・学びはあえて省いています。具体的な内容が知りたい!どんな学びが生まれるのかが気になる、という方はぜひ第2期にご参加して体験してみてください。

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