「キャリアゼミ」とは、大学生による高校への出張授業のことで、大学で学ぶ学問の魅力を伝えるワークショップを実施しています。
本記事では、2024年6月に神奈川県の中高一貫校で実施した「キャリアゼミ」についてお伝えいたします。
「キャリアゼミ」とは?
キャリアゼミには、主に以下3つのプログラムがあります。
- 大学生が自らの進路体験談を話す「ストーリーテリング」
- 学部学科の特色をワークショップで体感する「学部体験お試し授業」
- クイズを解きながら幅広く学部のエッセンスに触れる「分野お試しスタートダッシュ授業」
今回のキャリアゼミについて
6~7月は学期末のテストが終わり夏休みに入る前のタイミングで、例年多くの学校にキャリアゼミをお届けしています。
今回は、神奈川県の中高一貫校で実施した「ストーリーテリング」について、大学生の研修および当日の運営担当に話を聞きました。
実施の背景
キャリアゼミをお届けした高校は、国公立や私立難関大への進路実績が豊富である一方、以下の課題を抱えていました。
- 中学から進学した生徒と高校から入学した生徒間でモチベーションの差がある
- 学部の詳細を知らないまま偏差値のみで進路選択してしまう
内容
10人の大学生(一部社会人)と高校へ訪問し、午前と午後に分けて、高校1年生と2年生に対してキャリアゼミを実施しました。
高校1年生に対しては、まず文理選択について講演を実施した後、20分間のストーリーテリングを3回実施し、その後個別相談の時間を設けました。
高校2年生に対しては、総合型選抜について講演を実施した後、高校1年生対象と同様、ストーリーテリングと個別相談を行いました。
実施に向けて
当日に向けた準備として、登壇者に対して1on1の内容相談会と、リハーサル会を実施しました。
その際、自分が話したいことではなく、高校生が聞きたいことを話していただくようお伝えしました。
中には他校でのストーリーテリングに参加した方もいらっしゃいましたが、今回の学校にあわせて内容を調整いただきました。
当日の様子
当日のストーリーテリングでは、クイズを交えてインタラクティブに話していただきました。
その後の個別相談は任意参加でしたが、特に高校2年生に関してはほぼ1クラス分の生徒が残り、大学での留学や受験に向けた勉強法等について積極的に質問をしている姿が印象的でした。
生徒の様子を見ていた先生方からは、以下のお言葉をいただきました。
「活き活きとした生徒の表情を見ることができました」
「学校では多くの大学生を集めることが難しいので、とてもありがたいです」
キャリアゼミの展望
「ストーリーテリング」について、今後も学校ごとの課題やニーズにあった場を提供できるようにして参ります。
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