
「探究スキルワークショップ」とは、問題の構造化や、仮説を起点に調査設計を行う技法などを以下3つのワークショップとして開発したものです。
本記事では、2024年7月に「都立高校生の社会的・職業的自立支援教育プログラム事業」の一環で実施した「情報収集編」についてお伝えいたします。
「総合的な探究の時間」とは
2022年度より「総合的な探究の時間」(探究学習)が高等学校の必修科目となりました。
探究学習とは、生徒自身の在り方や生き方を考えながら、自ら問いを持って課題を発見し、解決していくための資質・能力育成を目的とした教科です。
探究学習の実施にあたり、大きく2点の課題があります。
- 生徒一人ひとりに寄り添った指導するには、教員の負担が過多である
- 新しい取り組みであることから、教員の専門的な知識・ノウハウが不足している
「探究スキルワークショップ」概要

「探究スキルワークショップ」とは、問題の構造化や、仮説を起点に調査設計を行う技法などを以下3つのワークショップとして開発したものです。
- 既知/未知を明確にし、発見や問いの導き方を学ぶ「情報整理編」
- 情報を”さがす手法”と”つくる手法”を学ぶ「情報収集編」
- 目的設定と行動スケジュールの立て方を学ぶ「調査計画編」
探究を行う上で必要になる上記内容をプログラムとして導入いただくことで、教員の負担を軽減しつつ、生徒一人一人の探究の取り組みの成果を上げることが可能になります。
プログラム開発にあたっては外資系のコンサルティング会社に支援いただき、実際のコンサルティング現場でも活用される技法やその研修資料などが基になっています。
内容
7月に「都立高校生の社会的・職業的自立支援教育プログラム事業」の一環として、「情報収集編」実施しました。
具体的には、Web記事や文献などを探すコツや、アンケートやインタビューを行うときに重要なポイントについてお伝えし、ワークを行いました。
当日の様子
生徒の様子を見ていた先生方から、以下のお言葉をいただきました。
「探究をこれから始めるタイミングで、情報収集についてのワークショップを実施いただいたことで、生徒の中で、何をこれからやっていくのかを明確に伝えてもらえたと思います」
「すぐにできるようになるスキルではないですが、教員として今回の内容の気づきを与えられるように指導していきます」
「探究スキルワークショップ」の展望
引き続き良質な学習コンテンツの提供を目指すとともに、生徒一人ひとりに個別最適化された学びを全国各地に届けられる仕組みづくりに繋げられるよう努めてまいります。
Foraが提供する「探究学習」
ワークショップ
探究スキルアップに向けたワークショップを実施します。
添削指導
探究計画書に対して添削指導を行うことで、生徒の次のアクションに繋げます。
TA面談
ティーチングアシスタント(TA)による面談を行い、探究の道筋を付けます。
教員研修
探究の共通認識を揃える教員研修を行い、学校全体の探究水準の向上につなげます。
発表会講評
成果発表会などで講評を行い、次年度以降の生徒へのメッセージや探究方針を伝えます。
カリキュラム検討
月1回程度の会議により、1年間~3年間のカリキュラムをご一緒に検討します。