【活動レポート】探究学習の標準化に向けた「教員向け研修」

本記事では、2024年11月に熊本県の私立中高一貫校の先生方に対して実施した取り組みをご紹介します。

実施の背景

今回の教員向け研修を実施させていただいた高校では、中学3年と高校1年生が探究学習の授業を受けています。

ひとりひとり興味領域が違う生徒に対して教員一丸となってサポートできるよう、学年団だけでなく、すべての先生が探究学習のサポートを行っています。

対応方針について特定の型がない中で、どのように生徒のサポートを行うべきか目線合わせをするにあたり、およそ60名の先生方に対して研修を実施いたしました。

内容

当日は主に以下3つのアジェンダで研修を行いました。

(1)探究学習とは?
(2)審査員ワーク
(3)生徒へのサポート

(1)探究学習とは、生徒自らが課題を設定し、解決に向けて情報を収集・整理・分析を行い、周囲の人と意見交換・協働していく学習活動のことです。
社会人基礎力や社会の変化に触れながら、探究学習の意義について解説しました。

(2)審査員ワークでは、先生方に「探究審査員」として探究計画書を添削するワークを行いました。

具体的には、以下4つの観点で審査を実施しました。

①課題:課題設定が明確か
②意義と動機:調査したうえで、自分事化できているか
③目的:仮説を立てているか
④方法:具体的な仮説検証の流れを立てているか

(3)生徒へのサポートについて、正解のない探究学習に取り組むにあたり、答えを与える「ティーチング」ではなく、生徒の中にある答えを引き出す「コーチング」の姿勢で向き合うことの大切さについてお話ししました。

先生方の声

研修に参加された先生方からは、以下のお声をいただきました。

「ただ調べるだけの調べ学習とは違い、課題を見つけその課題の問題点を発見して解決の方法を探していくことがわかりました

仮説の設定の仕方から検証の出し方に至る過程のアプローチ法をわかりやすくご教示いただきありがとうございました。今後に活かしたいと思います」

具体的な指導方法を体験しながらでしたので、とてもわかりやすいものでした

今後の展望

今回はさまざまな担当学年の先生方が一堂に会して研修を行ったことで、「採点基準や視点の違いに気づいた」というお声をいただきました。

今後は、他の学校の先生方との情報交換の機会も設けることで、さらなる探究学習のアップデートにつなげていければと思います。

Foraが提供する「探究学習」

Foraは教材の導入だけでなく、カリキュラムの検討や、探究スキルアップに向けたワークショップの実施、添削指導、オンライン面談など、授業実施に向けて幅広くサポートいたします。

ワークショップ

探究スキルアップに向けたワークショップを実施します。

添削指導

探究計画書に対して添削指導を行うことで、生徒の次のアクションに繋げます。

TA面談

ティーチングアシスタント(TA)による面談を行い、探究の道筋を付けます。

教員研修

探究の共通認識を揃える教員研修を行い、学校全体の探究水準の向上につなげます。

発表会講評

成果発表会などで講評を行い、次年度以降の生徒へのメッセージや探究方針を伝えます。

カリキュラム検討

月1回程度の会議により、1年間~3年間のカリキュラムをご一緒に検討します。

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